小麦と遺伝子組み換えに関する誤解

昨今、インターネット等で小麦のほとんどが遺伝子組み換えであるかのような誤った情報が流れていますが、小麦は現在、アメリカにおいても小麦の遺伝子組み換えは許可されておりませんので、GMO小麦は世界には流通しておりません。

中には世界の小麦の99%は某有名財団により遺伝子組み換えにされているという陰謀論まで流れています(信じる信じないは自由ですが(-_-;))。

海外の有機認定機関は、遺伝子組み換えはオーガニック認定をしませんので、認定小麦はその点も安心です。

大変分かりやすいサイトがありましたのでリンクしておきます。

http://gmo.luna-organic.org/?p=714

(小麦に関する誤解)サルでもわかる遺伝子組み換え

インターネット上にある遺伝子組み換えに関する情報には、間違ったものが多々見受けられます。
悪意をもって騙そうというわけではなく、良心から発せられた警告なのだけれど、勘違いや知識不足から事実に反することが書かれている、というケースが多いのです。
昨日もそんな記事のひとつが、メーリングリストで回ってきました。
【世界ニュースの裏 アメリカの肥満大国は小麦のせい? – 遺伝子組み換え小麦とTPPの危険性】
http://www.newsnoura.com/tpp/%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90%E7%B5%84%E3%81%BF%E6%9B%BF%E3%81%88%E5%B0%8F%E9%BA%A6%E3%81%A8tpp/
この記事には遺伝子組み換え小麦のせいで、アメリカ人は病気になっているようなことが書かれていますが、遺伝子組み換え小麦の商業栽培はアメリカですらまだ始まっていません。(※参考資料1)
(間違って事故的に生えてしまった、ということはありましたが)
大豆やトウモロコシなどが家畜の餌や油の原料になるのと違い、小麦は直接人間が食べるものなので、さすがのアメリカでも拒否反応が激しく、いまだに認可されないのです。
この記事の中に紹介された動画を見ると、アメリカ人のドクターが、小麦の問題について語っており、現代の小麦は、昔の小麦と遺伝的にまったく別物なのだ、というような話をしています。しかし、それは交配による品種改良によって、昔の小麦と今の小麦が別物になってしまった、というだけの話であり、今市場で流通している小麦が遺伝子組み換えであると言っているわけではありません。「遺伝子」とか「遺伝子組み換え」という言葉もインタビューの中に何回か出てくるため、このブログの筆者が勘違いしてしまったものと思われます。
司会者:Why in your estimation is wheat so bad?
(あなたの評価では、どうして小麦はそんなに悪いのですか?)
ウィリアム・デイヴィス博士:It’s not wheat.
(それは小麦ではありません)
It’s 18 inches tall plant created by genetics reserach in 60’s and 70’s.
(それは遺伝子研究によって60年代から70年代にかけて生み出された18インチの植物です)
ここで言及されている、60年代から70年代にかけて開発された小麦というのは、「緑の革命」と銘打った品種改良プロジェクトが行われた頃に生み出された、背が低く(=穂が重くなっても倒れない、また茎をつくるべき養分が穂の方に行く、というメリットがあります)、収量が多い(多くの肥料や多くの水をやるなどの条件付きでですが)小麦を指していると思われます。
「それは近代的な遺伝子操作技術より以前につくられたものです」とこのドクターも言及しているとおりで、「遺伝子組み換え技術が誕生する以前の技術」すなわち交配による育種で作りだされたものでしょう。(※参考資料2)。
遺伝子組み換え作物がアメリカで(そして世界で初めて)認可されたのは 1996年のことです。(※参考資料3)
60年代〜70年代には、技術はまだそこまで発達していませんでした。
品種改良によって、現代の小麦はたん白質が複雑化して、消化されにくくなっている、という話は他でも聞いたことがあります。
そうした事情を考慮してのことでしょう、品種改良されていない「古代小麦」でつくったパンやパスタも最近流行っているようです。
☆参考資料1 モンサント社ウェッブサイト「世界での作付面積」
http://www.monsanto.co.jp/data/plantarea.html
とうもろこし、大豆などの遺伝子組み換え作物の作付面積が記されていますが、小麦はどこにも書かれていません。これは遺伝子組み換え小麦の商業栽培はいまだに行われていないことを意味しています。
☆参考資料2「Wikipedia 緑の革命」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%91%E3%81%AE%E9%9D%A9%E5%91%BD
の中の「農業生産と食料安全保障」の項の「テクノロジー」で書かれているような 技術がここで言及されていることだと思われます。
☆参考資料3「Adoption of Genetically Engineered Crops in the U.s.」アメ リカ農務省データ
http://www.ers.usda.gov/data-products/adoption-of-genetically-engineered-crops-in-the-us.aspx
トップページにも
This data product summarizes the adoption of herbicide-tolerant and insect-resistant
crops since their introduction in 1996.
とあり、遺伝子組み換え作物の導入が1996年であることがわかります。
また、このページ、右下に
corn, upland cotton, soybean という3種の作物が挙げられているのは、これが アメリカで栽培される代表的な遺伝子組み換え作物であるからです。

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グルテン悪者説について

この所よく聞くグルテン悪者説について、ちょっとどうなんだろうなあと思い調べてみました。

興味深いブログがあったので、紹介します。因みに、この説を唱えているデイヴィス博士の説に賛同している方の多くに、マクロビオティックやベジタリアンの方がいらっしゃいますが、氏は小麦だけでなく、穀物全てを食べるべきでないと主張され、肉と果物を摂ることを推奨していらっしゃいますね。

 

穀物全般が12,000年の間、人類を病で苦しめたという事ならば(古代ギリシャや江戸の日本でそんな事があったとは思えないのですが)、近年の小麦の品種改良の問題とは関係がないのでは?
 

この説のみをもって、単純に小麦を直接的に悪者にするには、様々な原因をもっと研究しなければ結論付けられないのではないでしょうか。

http://blog.sophiawoodsinstitute.com/…/%E4%BB%8A%E6%9B%B4%…/


ニューヨークタイムズ誌が掲載した主張

◾グルテンが、シリアック病を起こすというのは、誤った認識である。もともとシリアック病をもっている人が小麦などグルテンを含む食品を食べると自己免疫疾患のような症状を表すだけ。
◾米国民の3人にひとりが、今や、グルテンを避けた食品や料理を選択すると言われているが、グルテンを避けなければいけないシリアック病をもっている人は、人口の約1%のみ。
◾「小麦などの穀類が、人類の食事に加わったのは、わずか約12,000年前であるから、人類が、穀類を消化できるよう進化するにはあまりに短い時間しか経っていないため、穀類はそもそも人類の食事としてふさわしくない」というグルテン忌避者の主張は、同じ頃、人類の食事に導入された牛乳に含まれる乳糖を消化するための遺伝子を人類は既にもっている(スカンジナビア人のほぼ100%)ことを見逃している。1万年は進化にとって決して短い時間ではない。
◾シリアック病(+グルテン不耐症)の発症率は、小麦消費量の多い国に多く、一方、乳糖不耐症は、牛乳消費量の少ない地域(アジアなど)に多いことも、シリアック病と進化とは関係がないことの証ではないか。
◾米国の小麦の消費量は、過去数百年を見ると、決して増加しているわけではないが、シリアック病患者数は近年になってから増加している。これは、やはり、グルテンではなく、私達の生活に問題があるのではないか。 ◾フィンランドとロシアの隣接した地域同士の小麦消費量はほぼ同じだが、シリアック病発症者は、圧倒的にフィンランドの方が多い。2つの地域の違いは、フィンランドの地区に比べ、ロシアの地区の経済環境が悪く、衛生環境もよくないことのみ。
◾現代人は、衛生意識が高くなりすぎ、私達の免疫力を高めるように働く環境にいる一般的な病原菌を死滅させてきただけでなく、薬や抗生物質によって不必要に共生細菌を殺してきたことによって、腸内の重要な細菌を失ったことが、グルテンに対して問題を抱える人が増えた理由なのではないか。


この主張に対する医師(Dr. William Davis)の反論

◾人類はそもそも母乳を飲んで育つ動物であったことから、それが牛の乳であっても、同じ哺乳類の乳を飲むことへ体を適応させる進化にそれほど時間を必要としなかったのではないか。穀類を食べるという行為は、そもそも哺乳類の遺伝子にない行為で、農耕は人類が発明した行為であったために、未だに体を適応できる進化を遂げられていないのではないか。
◾牛乳については、乳糖を消化できるように人類は進化できたかもしれないが、牛乳特有のタンパク質カゼインを消化するまでには至っていない。カゼインが自己免疫疾患の原因ではないかとの研究報告があることを忘れてはならない。
◾同様に、小麦や穀類の糖分を分解する酵素アミラーゼを分泌できるよう人類は遺伝子を進化させてきたが、問題は糖分やグルテンだけではない。グリアジンと呼ばれる穀類特有のタンパク質(グルテンの成分)が、シリアック病だけでなく、その他の自己免疫疾患や肥満症の原因ではないかとの研究報告があることも忘れてはならない。
◾近年、増加傾向にある病気について、環境細菌や共生細菌と人類との関係が変容したからではないかとの見解には、同意する。しかし、その腸内細菌を変容することに一枚噛んでいるのが、穀類の摂取であるとする研究報告があることを見過ごしてはならない。
◾小麦に限らず穀類はいっさい食べない方が良い。

その他のグルテンとシリアック病に関する議論と研究報告
◾マーケット調査会社によれば、米国成人人口の約22%がグルテンフリー食品を好むと回答し、2012年から2014年におけるグルテンフリー商品市場が63%拡大、6兆円超の市場規模になっている。
◾米国マサチューセッツ州ジェネラル・ホスピタルのシリアック病治療研究センター(Celiac Research and Treatment)長によれば、「グルテンフリーは、単なるファッションに過ぎず。医療的必要性のない行動である。」とのこと。
◾グルテンとシリアック病との関係は明白だが、グルテン過敏症(グルテン不耐症)を訴える人の症状の真犯人は、グルテンではない可能性が指摘されている。その根拠として次の事柄が挙げられている。 ◾グルテンの成分であるグリアジンとグルテニンには、70もの種類が存在しているため、どの種類が原因物質であるか突き止められていない。
◾FODMAPs(Fermentable Oligosaccharides, Disaccharides, Monosaccharides and Polyols:発酵性オリゴ糖類、二糖類、単糖類と多価アルコール)と呼ばれる炭水化物が、過敏性大腸症候群(IBS)の典型的な症状を引き起こすことが報告されている。
◾グルテン不耐症と自己申告する被験者にFODMAPsを避けた食事を2週間続けさせた後に、グルテンを与えても症状が出なかった。IBS患者は、グルテン不耐症ではない。(Peter Gibson, M.D., at Monash University in Australia, 2011)
◾FODMAPsの主成分であるフルクタン(果糖から構成される多糖)は、穀類だけでなく、果物や野菜にも含んでいるものが多くあるため、FODMAPsを除いた食事を長期間続けることは困難だが、2週間から6週間除いた後、徐々に戻していっても症状の再発は見られなかった。(Jessica Biesiekierski, Ph.D., University of Leuven in Belgium)

◾現在の小麦は品種改良によって、大戦前の小麦よりも大量のグルテンを含むようになったことがシリアック病などの増加の原因ではないかという議論があるが、戦前・戦後の小麦のグルテンの含有量に変化はなかった。
◾小麦グルテンが、明らかな小麦製品だけでなく、キャンディやドレッシングや加工肉製品など幅広い加工品に使用されるようになったことで、現代人のグルテン摂取量は、戦前と比べ6倍になっている。グルテン摂取が人体の許容量を超えたことでグルテンによる病気が増加しているのではないかとの議論があるが、未だ、その真偽は検証されていない。
◾過剰な衛生環境が、免疫反応を狂わせたことによって引き起こしているとする「衛生仮説」も存在する。

 

まだまだ科学で白黒つけられるほどの確固たる証拠が見つけられていないことや、日々、新しい物質や栄養素の発見がなされていること等が、こうした議論を生んでいるのだと思います。特に、食物栄養学においては、肯定的な証拠と否定的な証拠の両方が、調査のやり方次第で得られてしまうことが、本当のことを分かりづらくしているように思います。
さて、皆さんは、どう思われますか?どうされていますか?

JUGEMテーマ:健康


97円の醤油とは?

先日、近所のスーパーで目にしたのは、1リットル97円の醤油、目を疑いました。

輸送コストや容器代を考えても、通常の醤油の原料原価より安いのではないかと思うのですが・・・。
どのようにすればこのような低価格な醤油が作れるのか、原材料を見てみました。

主原料は脱脂大豆、その他沢山の添加物とアミノ酸で作られていました。
恐らくは脱脂大豆を科学的に分解し、アミノ酸で味をつけた醤油もどきなのでしょう。(ちなみに脱脂大豆とは大型機械でノルマルヘキサン(ベンジンの主成分)という有機溶媒を使い油分をとりだす抽出法で製油した、大豆油の絞り粕です)

もともとこの「アミノ醤油」は、戦後の物不足の時に開発された、ごく短時間で製造できる代用品ですが、最近はこのような醤油は見かけなくなったので、都内で見たのは驚きでした。

以前住んだことのある長野県のある地方で、このアミノ醤油が大きなボトルで販売されていて、まだ地方では残っているのだなあ、と思っていましたが、東京で売っていると言うことは、またまた復活してきたと言うことでしょうか?

デフレや不況でとにかく低価格なものばかりが望まれています。そのため、昔から伝統的に培われてきた良質な物が失われ、粗悪なもどき品が台頭してきます。

目先の損得のため、少しでも安いもののため、本物の味が失われ、伝統的な技術や製法が失われることは取り返しのつかない損失になるだけでなく、人間の身体にも保障の無い実験を繰り返しているような物です。

安いものを買うことは、社会的に弱い立場の生産者の生活を犠牲にしていると言うことは度々お話させて頂いていますが、子供たちの将来や身体をも犠牲にしているとも言えます。97円の代償はどのくらい高くつくことでしょう。

醤油を例にしてみれば、本来私たちの食卓に上るまで2年はかかるものです。合理性や経済性とは程遠いものですが、この豊かさは何よりも価値の高いものだと思います。

福猫屋でご紹介している井上醤油は、100年以上も前の江戸時代から続く蔵付き酵母が生み出す天然の醤油です。この時間こそが大切なものなのです。それに決して高い醤油ではありません。むしろこの品質では安すぎる位です。

安いものを求めることは大きな損失と代償を伴うということは、今回の原発事故で日本人みなが経験してしまったことです。その教訓は日常のいたるところで生かしていかなくてはならないと思います。



奥出雲 古式醸造醤油
http://www.fukuneko-ya.org/NF/inoueshouyu.html


1日100円生活、あなたはできますか?

1日1ドル以下の生活をしている人は10億人とも12億人とも言われています。

そして世界の富の80%は世界の20%の富裕層が所有しているという事実は皆さんご存知の通りです。しかし、その20%に私たちも含まれているということを忘れてはいませんか?


簡単に言えば同じ日本国内で月の手取り20万円をあなたの世帯が得ようとすれば、8割の世帯の人たちは月12,500円しか得られないということと同じなのです。


月20万ではろくな生活ができないと思い、さらに収入を得ようとすれば、12,500円しか得られない8割の方たちはさらに少ない手取りになるのです。さらにその収入で家族4人が生活するとすれば、一人一日100円以下の生活費になります。


つまり日本人である、あなたが経済的に豊かな生活をするためには、世界の8割の人たちに苦しい生活を強いなければならないということです。一日100円の生活、同じ生活をあなたは出来ますか?



それでは他の人たちももっと収入を得ればよいと思うかもしれませんね。少ない収入の人たちも自分と同じ収入になれば問題はなくなると。世界の経済的に貧しい人たちの収入を上げればよいのだと。


けれども良く考えてみてください。世界の資源が限られているように全ての物の絶対量はきまっています。お金も例外ではありません。給与を全体で100万しか払えない会社が10人の社員を雇えば一人10万円の計算になりますよね。けれども皆が20万を要求すれば200万円の給与が必要です。そうなるとこの会社はつぶれてしまうということになりますよね。つぶれない為には5人を解雇しなくてはなりません。


皆が20%の経済的に豊かな世界と同じ生活をしようとすると、お金だけでなく食料や天然資源、自然環境に過剰な負担がかかり、その果てに地球がつぶれてしまうという結果になるのです。


しかし私たちは「経済成長」ということを良く耳にします。お金は例外的に膨張するのでしょうか?実は世の中のお金は私たちが日常パンを買うために支払うお金と投資に代表される資本の2種類に分けられています。パンを買うお金は現実に存在する物であり、総量は変わりません。しかし、資本は現実には存在せず、コンピューターの中で世界経済の中核として膨張しつづけます。そしてこの資本がお金の95%を占めており、それをコントロールできるのは20%の富裕層だけなのです。



それではこの増えつづける資本はどうのようになるのでしょう?現実に存在しないものはいずれ現実のなかで精算されなくてはならなくなります。20%の富裕層がこの資本を拡大しつづけ、さらに富を増やしつづければ、80%の貧しい人間が、自己の保有するお金以上の代償を現実として精算しなくてはならなくなるのです。



この世の全てはバランスでなりたっています。バランスが崩れるとどこかにしわ寄せがあり、痛みとなります。人の身体も同じですし、地球環境も同じです。




福猫屋ではフェアトレードを推進していますが、フェアトレードとは経済的に貧しい人たちの生活を向上させることだけを目的としているのではなく、お互いの「価値観」を「トレード」し、それを理解し、認め合うことを目的としているのだと考えています。



そしてそれが共に「豊かさ」を共有できる第1歩だと思うのです。


諸物価高騰で今考えること

原油価格や食品が高騰が止まりません。
需給の関係とはまったく別のところで価格が跳ね上がっています。

一部の富裕層が富を拡大し、大勢の貧困層が命の危機に瀕している状況です。
その差は今までになく広がっています。
富の配分については下記をご覧下さい。
http://www.fukuneko-ya.org/FairTrade/tomi.html
http://www.fc-company.org/fc-hp/Fukuneko/tanosiiseikatu.html

福猫屋で扱っている商品も例外とは言えず、食品など値上がりしている物もあります。
バイオ燃料への生産転換もあり、アメリカではトウモロコシの非遺伝子組み換え作付け量は20%以下、大豆にいたっては8%程度しかありません。(2008年現在)その中でオーガニックとなるとどれだけ貴重な食品かと改めて思います。

輸送コストや資材費も上がっていますが、福猫屋で吸収できる範囲の物は何とか頑張って吸収していきたいと思います。

家庭でも皆さん様々な防衛策をとられている事と思います。
電気やガスの節約だけでなく、お買い物全般も節約していらっしゃることでしょう。
1円でも安く、それは消費者だけでなく、企業でも同じです。原料やコストをギリギリまで削り、それでも無理が出ると様々な偽装等の問題まで出てくることなり、食の安全が失われる事になります。

原材料を安くするためには、生産者への支払い価格を上げないか、むしろ下げるしかありません。
日本国内でも水産、畜産の分野ですでに歪が出てしまっています。

海外の経済的に貧しく、教育を受ける機会の無かった生産者は、今まで以上に苦しい状況になっていることでしょう。食品の殆どを輸入に頼る日本では、そうした生産者の犠牲を拡大しつつ生活せざるを得ないのでしょうか。

私たちが、1円安くお買い物をすれば、最終的に弱い立場の生産者が、そのしわ寄せをかぶります。
この時期、これだけ原油や食品が高騰してくると、1円安くするためには、さらに大きな金額がしわ寄せとなります。

生産者が労働力を確保できなくなった場合、最終的な安価な労働力は子どもです。原価を下げる為には児童労働が欠かせなくなります。

私たちが今、少しでもやすいものを買うことは、海外の生産者の人生や子どもたちの未来を奪うことになりかねません。また、先に述べた食の安全の崩壊にもつながりかねません。


こんな時期だからこそ、商品のルーツ、生産者の現状をよく考えてお買い物をしていかなくてはならないと思います。


フェアトレード、オーガニックを選ぶ理由

 私たちが日本国内で安価なコーヒーや紅茶、チュコレート、綿製品などを買うことは、海外の生産者の生活や健康、人権を犠牲にし、さらには重大な児童労働の問題を生み、子どもたちの未来、人生をも奪っている事になるとも言えるのです。

 現在の私たちの生活は、不均衡な貿易や経済の格差の上に成り立っています。経済のグローバリゼーションは、限られている資源や資産を不平等に分配することになり、富める者と貧しい者の両極を作り出しました。しかも富める者は世界のおよそ2割だけなのに、8割の富を占有しているのです。(詳しくは「世界の富の8割は私たちが…」へ)

 その結果、私たち「北側の世界」の人間は「南の世界」の人たちの、生活や人権、健康の犠牲のもとに日々の現実生活を送ることになってしまいました。少しでも豊かな生活、少しでも安価な商品を望むことは、必ずその代償を経済的・社会的に弱い立場の人たちに強いることになるのです。そこで生まれるものは、スラムやエイズ、人身売買や児童労働、ストリートチルドレンやホームレスといった社会現象です。(ILO児童労働報告

 例えばチョコレートを買ったとします。世界のカカオの80%以上は巨大多国籍企業が扱っています。そのため、カカオの市場価格は生産者の状況とは関係なく市場原理に左右され、価格指数は半減しました。その付けは当然生産者に向けられ、労賃を削減しなくてはなりません。そこで児童労働が欠かせないものになります。子どもたちは早朝から遅くまで休むまもなく働かされ、さらに性的搾取を受ける場合もあります。また、児童労働の必要性とともに、人身売買も行われる結果になります。

 一時の楽しみのため、安価なチョコレートを買うことは子どもたちの労働や人権を搾取することにもなりかねません。

 同様のことは「コーヒー」や「砂糖」、「綿製品」などにも当てはまります。児童労働により教育が受けられなくなることは、即ち貧困から抜け出せないことにもつながり、社会的搾取から身を守ることが出来なくなります。また、巨大プランテーションで大量の農薬により安価な農産物を作ることや、危険な農薬や薬品の使用(時には輸入国において許可されていない劇薬まで)を生産者や労働者に強いることは、教育を受けない彼らには防ぐ手段がありません。間違った使用法により重大な健康被害を受けることも多いだけでなく、肥沃であった農地や近隣地を、暴力的な速度で再生不能な不毛の地としてしまいます。そのことは益々貧困を招き、社会的不均衡を増幅させるのです。

 この不均衡を是正し、生産者の自立や子どもたちの未来を見つめていく活動の一つがフェアトレードです。これは誰にでも気軽に参加することが出来、一般では入手しにくい生産者の心のこもった製品を購入できるチャンスでもあります。また、持続可能な農業のもとに生産されるオーガニック商品を選ぶことで、生産者の健康だけでなく、私たち、そして将来の子どもたちの生きる世界を守ることにもなるのです。


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